実家の茶の間-子ども~お年寄りまで、地域のみんなのホッとする居場所-|曽根原鈴美さん

実家の茶の間
曽根原鈴美さん

実家の茶の間 代表。現在69歳。愛知県生まれ。小学校の時の先生の影響で、音楽や絵画、書道などに目覚める。高校卒業後上京し、数々の文化系サークル(フォークダンス、歌声、アコーディオン、演劇、読書など)で活動。長野県に移住後は、伊那・松本・明科・池田といった地域で生活してきた。伊那で出会った連れ(ご主人)に影響され、地域活動にも活発に参加するように。池田町のまちなかで行っているプロジェクト「実家の茶の間」では、お年寄りへのコミュニティースペースの提供やこども食堂を通じた子育て世帯への支援など幅広い活動を手掛けている。

実家の茶の間のこの頃

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実家の茶の間は、子どもからお年寄りまで幅広い世代に開かれた場所ですが、普段、主に集まっているのは年配の方が中心で、世間話をしたり、特産品を作ってみようかなんて話をしています。

ハーブの特産品を作ってみようとか、かんぴょう料理を作ってみよう!とか考えています。なので、できる限り行政とかとも連携して、町おこしの一翼を担えたらなんて思ってもいます。

お子さんを対象にした子どもカフェを開いており、イベントが子どもたちの参加が増えます。

実は、子どもを対象にというのは少し後付けなところもあったりするんです。だから、自分たちとしてもやり方に苦慮しているというか、難しいなって思います。

でも、土曜日に子どもカフェの取り組みをやるのは、「土日は給食が無い。土日に地域の人や他の子と一緒にご飯を食べられる場所があってもいいんじゃないか」という理由があります。

他には、現在、長野県が信州型子どもカフェ(子どもを中心に、大人や地域にも相乗効果をもたらすような居場所。形態はカフェに限らない。)という取り組みを進めており、私たちは、北アルプス子ども応援プラットフォームと連携したうえで、食事以外の学習支援やお悩み相談なんかができる体制も整えています。

実家の茶の間

今、こういった取り組みをしている理由の一つに、つれが病気になったことがあります。病気になったばかりの頃、同じような悩みを抱える人が集まる家族会に参加したとき、統合失調症の子どもを持つお母さんが「家にいて夜に暴力を振るわれたりすると、行く場所がないんです…」と言っていました。

その話が、ずっと頭の中にあって、いざというときの居場所があれば少しでも役に立てるかなって思ったんですよね。だから、社会で居場所を必要とする人が実家の茶の間に来れるようになればいいなって思っています。その一方で、問題を抱え悩んでいる人ほど足が出ないという状況もあるので、そこをどうにか突破したいですね。

昨年、不登校気味の中学生の子たちが、イベントに数回来てくれました。そういう子に、「なんとなく来たら、居心地が良かったから、また来てみようかな」って思ってもらえるような場所にしたいです。

ただ、課題もいくつかあります。常に、私がここにいられればいいけれどいないときも多く、そんなときに「勝手にあがって休んでください」と言うのも難しいので、当番の人がいたらなって思っています。

ここを利用したい人がいつ来るのかは、事前に分からないことが多いので、「人が来ても来なくても、この場所に誰かいる」という状況を作っていきたいです。

最近は、私も含め高齢者で回していますが、ずっと座っていると体が疲れちゃうので、どうしようかなと。やり始めたときには、若い人で手伝ってくれる人もいたのですが、若い人たちは自身の仕事があるのでなかなかこちらに来ることができないですよね。そんな状況なので、随時、一緒に楽しいことをしたいメンバーを募集しています。

池田のまちなかについて

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池田町は、それぞれ個の単位では、みんな頑張っていると思います。それは、商工会の皆さんも含めてです。ただ、何かもっと有機的に繋がれないかな、という思いは常にあるんです。具体的に言葉にするのが難しいんですが…

何か活動をしたい、アクションを起こしたいという人はたくさんいると思いますが、関わり方が限定されてしまっているのが、少し残念です。「何か観光関係でできることありますか?」と聞いたとき、「○○という会や△△という集まりの会員に登録してください。」と言われたことがありました。難しいとは思いますが、もっと、気楽に関わりたいときに関われたらいいなと思います。

上記みたいなことも含めて、どうしてもバラバラな感じが否めないので、もっとお互いに仲良く連携していけたらいいですよね。私にできることは限られているかもしれないけれど、ネット上で皆さんの活動を応援したり、実家の茶の間で催し物があるときは情報発信をするようなことは続けていきたいです。

町なかに限って言えば、そこまで軒数が多いわけでもないので、みんながお互いに応援しあえればいいんじゃないかなって思います。小規模だからこそ、もっと繋がりを大切にしたいです。

曽根原さんの活動の源泉

実家の茶の間

元々、性格が行動好きということは全然ありませんでした。でも、つれと一緒になってから、住むところが一か所に留まらず引っ越しが多くなったので、「一か所に留まらない」みたいな精神は彼から学んだ気がします。

自分の元々の性格と彼の影響で、「今とは別の段階に進みたい」「もっと違う世界に足を入れてみたい」「新しい景色が見たい」みたいな、“好奇心”は人よりもあるのかもしれません。

これからも、新しい光景を見るために、実家の茶の間の活動を含めいろいろと頑張っていきたいです。

実家の茶の間

実家の茶の間

長野県北安曇郡池田町4371-1

TEL: 080-4687-4002

気軽にお立ち寄りください。

この記事を書いた人

Maple Tree

2015年から長野県池田町でフリーペーパー『いけだいろ』を発刊する地域団体。構成メンバーは池田町在住もしくは出身の20代5名。2017年度長野県元気づくり大賞受賞。