だじゃれ版画カレンダーを通して地域に元気を|共同作業所ハーブの風支配人 羽田隆明さん

7月20日は海の日 今年の海の日は30℃を超える真夏日だった長野県池田町。

そんな暑い夏の日に取材させていただた方は、池田町会染にある共同作業所ハーブの風支配人 羽田隆明さんです。

地域から愛される版画カレンダー

共同作業所ハーブの風では、毎年版画カレンダーを制作しています。別名「だじゃれカレンダー」。 

計8種類のカレンダーを毎年制作しています。なんと2015年で8年目。

カレンダーは、絵も字もすべて版画。木の型を作りそれを押し当てて作っていきます。

8バージョン×12か月+表紙で合計104ページ分の型を作ります すごい…

コスモスを通して元気を与えたい

作業所の庭にはコスモスが咲いています。1か月後くらいが見ごろです。

また、羽田さんはコスモスの種を東北の被災地に送る活動などもしています。

「コスモスを通して元気を与えられたらいいな」そうおっしゃていました。

困難を乗り越えて

羽田さんが池田町に来たのは1988年。現在も池田町広津に残る広津小学校校舎跡に入っていた障がい者の方向けの共同作業所に職員としてきたのが始まりでした。

しかし、広津にあった作業所はいろいろとあって閉鎖に… 作業所で働いていた方々はその後どこに就職すればいいのか?このまま終わっていいのか?そう思った羽田さんは、奥様と2人で今の場所で「共同作業所ハーブの風」を始めました。

その後、双子の息子さんも生まれ現在は家族を養いながら、共同作業所で働いている人が住む寮にも住みながらの忙しい生活を送っています。

最後に-いまでは池田町がふるさとです-

羽田さんは言います。

「池田町に来たことは後悔していません。今まで温かい目で見てくださった池田の方のおかげで今日までやってこれました。私は生まれは池田町ではないですが、今ではこの町が故郷です。この地で結婚し、この地で子育てもして…」

「もしも、都会で子育てをしていたとしたら子供たちは今のようにのびのびと育っていなかったかもしれません。池田町には、確かに鉄道も国道もテーマパークもありません。しかし、ネガティブなことばかり言っているのではなく、電車が通っていないことも逆の発想でそれを活かして池田の町づくりをしていければいいと思います。」

ハーブの風制作のカレンダーは、1部1000円、発送料300円で注文を受けています。

この記事を書いた人

Maple Tree

2015年から長野県池田町でフリーペーパー『いけだいろ』を発刊する地域団体。構成メンバーは池田町在住もしくは出身の20代5名。2017年度長野県元気づくり大賞受賞。